ウェルスプリングウィメンズクリニック

9月は健康増進普及月間。「ロコモ」予防で健康寿命を延ばそう

9月1日から30日までの1カ月は厚生労働省が推進する「健康増進普及月間」です。これは「『健康寿命』の延伸」のため「生活習慣病の特性や運動・食事・禁煙など個人の生活習慣の改善の重要性についての国民一人ひとりの理解を深め、さらにその健康づくりの実践を促進する」(※1)ことを目的に毎年行われています。今回は健康増進普及月間にちなんで、健康寿命を延ばす取り組みの中から「運動器の健康(ロコモティブシンドロームの予防)」にフォーカスしてお伝えしていきます。

健康寿命って何?

「健康寿命」は、生まれてから死ぬまでの期間(寿命)のうち、医療や介護に頼らずに自立した生活ができる生存期間のことで、2000年にWTO(世界保健機関)が提唱しました。日本では3年に一度、国民生活基礎調査で「健康上の問題で日常生活に影響がない」と答えた人の割合や年齢別の人口などから都道府県ごとに算出しています。寿命のうち健康寿命の割合が高い、つまり生活のより長い期間を健康に自立して過ごせることは人生の質向上にもつながります。これからは寿命とともに健康寿命の向上を意識していくことが大切です。



日本人の健康寿命の現状

日本人の平均寿命は、2018年の調査で女性が87.32歳、男性が81.25歳(※2)(過去最高)となっており 、今後も延びていくと予想されています。一方健康寿命は2016年の調査で、女性は74.79歳、男性は72.14歳(※3)と10年前後も開きがあり、健康な長寿社会の実現には課題が多いのが現状です。そのような中、厚生労働省は2040年までに健康寿命を男女ともに3年以上延ばすことを打ち出し(2019年3月)、取り組みを進めています。

健康寿命を延ばすカギは運動器

それでは、寿命を全うするまで自立して健康にいられるためにはどうしたらよいのでしょうか。認知症予防や生活習慣病予防等とならんで重要な要素のひとつは「運動器」です。運動器とは骨や筋肉、関節のほか、脊髄や神経が連携し、身体を動かす仕組みのこと。それが衰え「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態を「ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)」といいます。ロコモが進むと転倒・骨折しやすくなり、寝たきりにつながりやすいといわれています。要支援・要介護になる大きな原因のひとつが転倒・骨折や関節の病気など運動器の障害によるものなのはご存知ですか?実は認知症や脳血管障害(脳梗塞など)より多く、原因全体の約4分の1を占めているのです。(※4)



若いあなたも予備軍かも?ロコモ度テストをやってみよう

「ロコモ度テスト」は将来ロコモティブシンドロームになる可能性を判断するテストです。足腰を使う機会が少ない現代ではどんな世代の方でもロコモの危険があります。ぜひ自分のロコモ度を診断しこれからの健康維持に役立てていきましょう。

■立ち上がりテスト

片足または両足で決まった高さから立ち上がり、脚力を図るテストです。

■2ステップテスト

歩幅を測定し、下肢の筋力・バランス能力など歩行能力を測ります。

注意

無理をして転んだりしないように注意してください。
●腰や関節の痛み、筋肉の衰え、ふらつきといった症状が悪化してきている場合は、すぐに医師の診察を受けてください



健康な足腰を作る!ロコモーショントレーニング

診断の結果はいかがでしたか?ロコモを防ぐには適度な運動と適切な食生活(体重管理)が大切です。今回はロコモ度が高かった方にぜひ実践してほしい、ロコモ対策に有効な運動(トレーニング)を紹介します。

■開眼片足立ち(1日3回)

① 目を開いてしっかり立つ
② 片足を軽く上げ、1分間保つ
③ 足を下ろし、もう片方の足を軽く上げ、1分間保つ


■スクワット(1日3回)

① 足を30°くらいに開き、しっかり立つ
② お尻の下ろし上げを5~6回くりかえす
※深呼吸をしながら行います
※体重が足の裏の真ん中にかかるようにします
※曲げたひざはつま先より前に出ないようにします
※ひざの曲がりは90度を超えないようにします


注意

●負担をかけすぎるのはけがや故障の原因になります。自らの体重・体調・体力に応じてできる範囲で行いましょう。
●病院で治療等を受けている方は医師の指示に従ってください
転倒する恐れがあります。必ずつかまるものがある場所で慎重に行いましょう。

出典

※1 厚生労働省 令和元年度健康増進普及月間について
※2 厚生労働省 平成30年簡易生命表
※3 厚生労働省 平成28年国民生活基礎調査
※4 日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト「ロコモonline」


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