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症状からみた婦人科疾患

1)生理痛がつよい

2)生理の量が多い(少ない)

3)生理不順

4)妊娠してないのにおっぱいがでる

5)生理以外の出血

6)閉経後の出血

7)赤ちゃんができない

8)流産をくりかえす

9)おなかにしこりがある

10)外陰部や膣のかゆみがある

11)尿が近い




生理痛がつよい

生理痛がつよい一般的には、初潮があってから数年間は生理痛も弱く、 生理の量もそれほど多くなかったのに、中学3年〜高校生くらいになると、生理痛が強くなり生理の量も多くなる事が多いようです。

特に子宮に病気がみつからないが、生理痛が強い場合を「月経困難症」とよびます。
20代からは「子宮内膜症」の発生率が上昇してきます。
子宮内膜症」とは本来子宮内にのみ存在するはずの子宮内膜が腹腔内で増殖する疾患で、最近増加傾向にあります。
初期の段階では外来診察のみでは見つかりにくく、進行すると卵巣にのう胞をつくったり、子宮周囲にしこりや癒着を生じさせます。不妊原因の1つにも挙げられます。概して生理痛が強くなるのが特徴です。

30代になると、「子宮筋腫」、「子宮腺筋症」が増加してきます。
子宮筋腫」は、「子宮筋より発生した良性の筋肉のしこりで、過多月経(生理の量が多くなる)が特徴ですが月経痛の原因ともなります。「子宮腺筋症」は子宮筋の中に子宮内膜症の組織が入り込み広がる病気で、子宮が肥大し、月経痛はかなり強い場合が多いです。

いずれにしても生理痛がとても強く、日常生活に影響が出てしまうようなら一度産婦人科を受診し、子宮筋腫や子宮内膜症がないか診察を受けたほうがよいでしょう。

生理痛を改善する薬として、非ステロイド消炎鎮痛剤(いわゆる痛み止め)抗コリン剤、黄体ホルモン剤、ピル、漢方薬などがあります。子宮内膜症や子宮筋腫に対しては、一定期間女性ホルモンの分泌を抑えて月経を止めてしまう方法もあり、それでもコントロールが効かない、あるいは妊娠を希望されている場合は手術を考慮します。

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生理の量が多い(少ない)

生理の量が多い(少ない)生理の量が多い事を「過多月経」と呼びます。
生理の量(経血量)の多い少ないは個々人の感じ方によっても変わりますが、夜用ナプキンでも頻回に取替えなければもれてしまう、血の塊が出る、月経中から月経後は顔色が悪く、動くと動悸がするなどの症状が目安となるでしょう。

過多月経を起こす代表的な疾患は子宮筋腫です。子宮筋腫は大変ポピュラーで、検診するまでわからないことも多いのですが、筋腫のできる場所や大きさにより症状が強く出る場合があります。大きさは数ミリの微小なものから数キログラムにまで発育するものがあり、大きいと当然多臓器にまで影響がでて、腹部膨満感、腹痛、腰痛、便秘、頻尿などを来たすことになります。
また、筋腫が不妊の原因となり、筋腫を手術で取り除くことにより妊娠率が上昇するという報告が多数あります。筋腫の他に、子宮が大きくなる疾患として子宮腺筋症があります。これは子宮内膜症が子宮筋の中に発生したもので、子宮筋の肥大をきたし、特に月経痛が重度となるのが特徴です。

生理の量が少ない(以前より少なくなった)場合に考えられるのは、卵巣機能不全により無排卵のまま月経のような出血を繰り返している場合です。しかしながら、実際に診察してみると子宮の大きさ、ホルモン分泌などに異常はないことも多いです。また、以前子宮内を手術したことのある方で、まれに子宮腔が癒着して子宮内膜が増殖できる場所が大変減ってしまい経血量が減ってしまうこともあり、これは子宮卵管造影や子宮鏡検査で診断できます。

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生理不順

生理不順 生理不順と一口にいっても、いろいろなパターンがあります。

・生理と生理の間隔が長い
・生理と生理の間隔が短い
・生理と生理の間隔がバラバラ
・出血が異常にながく続いてしまう
・生理が1日2日でおわってしまう
・生理が終わったと思ったらまた出血
・生理の前に数日少量の出血がある  など・・・

これらはみな、生理不順といえます。
生理不順かな?と思ったら、2ヶ月くらい基礎体温をとってみるのがお勧めです。出血があった日も同時にチェックしておきます。体温表の「備考欄」のところにも、腹痛の有無、おりものの有無、セックスの有無(セックス後の出血かどうか等も)を書き込んでおきます。そうして、産婦人科を受診するとき持ってきていただくと、生理不順の状態がより詳しく分かり、治療もしやすいのです。

しかしながら、3ヶ月以上生理がない人、逆に出血がずっと続いている(断続する)ようなら早めに産婦人科を受診してください。
3ヶ月以上生理が来ないということは、妊娠しているのでなければ、ホルモンの分泌量も低迷していることが多く、そのような状態を放置すると、子宮、卵巣が萎縮して治りにくくなっていくからです。
また、出血が続いている人のなかには、生理不順でなく、子宮がんや子宮ポリープ、妊娠(流産)の場合もあります。ですから、「いつもと違う、おかしい」と感じたら、迷わず受診してみることです。
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妊娠してないのにおっぱいがでる

妊娠してないのにおっぱいがでる妊娠、出産すると、脳下垂体から分泌されるプロラクチンというホルモンの働きにより、おっぱいが作られます。産後、プロラクチンは徐々に減ってきますが、授乳の度に分泌され、おっぱいがつくられるしくみになっています。
妊娠してもいないのにおっぱいが出る場合は、乳漏症と呼ばれ、ほとんどの場合高プロラクチン血症を伴っています。高プロラクチン血症の原因として、脳下垂体の腺腫があります。
また、胃潰瘍薬、向精神薬、一部の抗うつ薬を服用すると、プロラクチンが高くなります。ストレスでも高くなることがあります。
プロラクチンが高くなると、無排卵になったり、排卵後の黄体機能不全をきたしたりします。採血することにより診断できます。プロラクチンの値がとても高く、原因薬剤もみつからない場合は脳神経外科で腫瘍がないかよく見てもらう必要があります。

原因薬剤がある場合は、それを中止すれば戻りますが、中止していいかどうか、よく相談しなくてはなりません。なにも原因がみつからない場合で、明らかに性機能に影響を及ぼしている場合は、ブロモクリプチンという薬を投与して、プロラクチン値を下げます。

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生理以外の出血

生理以外の出血生理以外の出血を不正出血と呼びますが、その出血が生理なのか生理以外の出血なのか区別することはときに難しい事があります。

月経周期は、規則的なホルモンの変動によりつくられています。ホルモン変動が正常に働かないと、子宮内膜の不自然な剥離により不正出血を起こすことがあります。よく言われる、「排卵期出血」も、排卵期周辺のホルモン変動によるものですが、2〜3日程度の出血であれば病的ではないとされています。

ホルモン異常によって起こる出血以外に、子宮や膣に器質的疾患がある場合も不正出血の原因となります。不正出血を起こしうる疾患とは、子宮がん(頸部、体部)、子宮内膜増殖症、子宮ポリープ、子宮筋腫、子宮内膜炎、膣炎、まれに膣がんなどです。また、流産、子宮外妊娠でも出血します。
生理以外に出血がある場合は、迷わず早めに産婦人科を受診しましょう。

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閉経後の出血

閉経後の出血閉経は突然ピタッと生理が止まってしまうことは少なく、徐々に月経の間隔が開いて、ついに来なくなることが多いです。ときに半年もあいてしまうこともあります。
40代50代以降は子宮体がんの発生率が上昇してきますので、生理かどうかわからなかったら婦人科を受診するのが賢明です。
閉経後の出血は、膣粘膜がホルモン不足のため弱くなり、膣炎をおこしやすくなることにもよりますが、やはり子宮頸がん、子宮体がんを見逃さないためにも、婦人科受診をおすすめします。
また、卵巣腫瘍のなかにホルモンを産生するものがあり、そのために子宮から出血する場合もまれにありますので注意が必要です。

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赤ちゃんができない

赤ちゃんができない 避妊していない健康なカップルが2年通常の夫婦生活をしても妊娠に至らない場合を不妊症と定義しています。不妊の原因は様々です。
最近の傾向としては、結婚年齢の高齢化による卵巣機能の低下、子宮内膜症の増加、生活習慣病の増加が一部の不妊原因とかかわっていることや、男性不妊が増えていることがあげられます。また、性交渉の開始時期の低年齢化により子宮頚管炎、卵管炎の罹患頻度が増え、卵管性不妊が増加していることも大きな原因となっています。

婦人科では、まずそれぞれの患者さんの不妊原因と対策について、検査を進めながら探っていきます。そして、患者さんの置かれている状況や、希望を聞いたうえで治療方針を決定し治療を行います。
治療は段階を追ってすすめられ、通常人工授精を5、6回施行しても妊娠にいたらなければ体外受精を考慮します。最近は体外受精−胚移植を行う施設が増え、体外受精による出生児も大変増加しています。
しかしながら、費用の面でまだまだ改善の余地がありますし、施設ごとの治療成績のばらつきを是正するべく、治療者、治療施設の基準を定める方向に向かっています。

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流産をくりかえす

流産をくりかえす健康なカップルでも、10回のうち1〜2回は流産するといわれています。
受精卵の染色体異常がその主な理由ですが、連続して3回流産したカップルの約半数に、染色体異常だけでなく、他の異常が見つかるといわれています。3回流産を繰り返した場合を習慣流産といい、精査、加療の対象となりますが、最近は2回流産した後に検査を開始することが多くなっています。

習慣流産の原因は、子宮の形の異常(子宮奇形、子宮筋腫など)、ホルモン異常(高プロラクチン血症、黄体機能不全)、感染症、膠原病、夫婦の染色体異常、免疫異常などがありますが、原因が特定できないことも少なからずあります。検査項目も多岐にわたり、その中には全額自己負担のものもあります。また、流産を反復するとどうしても悲観的になり、精神不安定になりがちであり、そのような精神的ストレスが次の流産を招くという報告もあります。

検査をなるべく効率よく行い、流産の原因と考えられる異常について積極的に治療するのはよいことですが、あまり思いつめず、ゆったりした気持ちを持つよう心がけ、健康的な生活を送ることが大切と思われます。

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おなかにしこりがある

おなかにしこりがある正常の子宮は鶏卵大、卵巣は拇指頭大です。子宮や卵巣に異常があり腫れてくると、大きい場合はおなかの上からしこりとして触れるようになります。

子宮が大きくなる病気のなかでもっとも多いのは子宮筋腫です。子宮筋腫は一般に、硬いこぶのように触れます。その他子宮腺筋症や子宮の悪性病変でも子宮が大きくなります。卵巣が腫れる病気には、卵巣腫瘍(良性、悪性)があります。排卵誘発剤を使用中であれば、卵巣過剰刺激症候群により卵巣が一時的に大きく腫れてしまうこともあります。

おなかにしこりとして触れるとすると、腫れているものが相当な大きさに発育していると考えられます。とくに卵巣腫瘍は痛みなどの症状がでにくいので、発見が遅れがちです。しこりがあると感じたら、早急に診察を受けることをおすすめします。

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外陰部や膣のかゆみがある

外陰部や膣のかゆみがある外陰部や膣のかゆみの原因には、病原菌が皮膚や膣内で繁殖してかゆみをおこす場合とそうでない場合があります。
前者における病原菌のなかでもっとも頻度が高いのは、カンジダ菌という真菌です。これは人にうつされて発症することもありますが、膣の病原菌に対する抵抗力が弱まると、相対的に増殖しかゆみをおこすまでになります。温かくて湿ったところに繁殖しやすいので、夏期、妊娠中などに頻発します。膣錠、軟膏で治療します。その他トリコモナス原虫による膣炎、ヘルペスウイルスによる外陰炎、毛じらみ症もかゆみの原因となります。

病原菌が原因でないものには、下着やナプキン、石鹸かぶれなどの接触皮膚炎に代表されるアレルギー性皮膚炎湿疹のほかに、尖形コンジローマ外陰白斑症ベーチェット病、大変まれですが外陰部の悪性腫瘍の場合もあります。

病原微生物が原因である膣炎、外陰炎に対しては、適した薬剤を用いて治療します。接触皮膚炎と考えられる場合は、ステロイド外用剤を用いて治療を行います。
ホルモン動態の変化、食べ物、ストレスにより症状が増悪する場合もありますので、頑固な場合はそれらの面からのアプローチも必要です。

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尿が近い

尿が近い尿が近く、何回もトイレに行くが、それほど出ない。
行った後も残尿感が続き下腹部や尿道に違和感がある。
という場合は、膀胱炎をまず考えます。

女性は尿道が短いため菌が膀胱に上がりやすく、男性に比べ膀胱炎になりやすいので、トイレには我慢せずに行き、水分を適度に摂るようにしてください。
膀胱炎ではなくても尿が近いこともあります。過活動膀胱といい、膀胱にある程度の尿がたまる前に膀胱の筋肉が収縮してしまい、尿意を催すもので、程度が強くなると尿失禁する場合もあります。この場合は膀胱の過剰な収縮を抑える薬(抗コリン剤)や、精神面の関与を考慮し、抗うつ剤を投与することがあります。

本当に尿量が多くて尿が近くなっている場合もあり、その場合は脳内病変の有無、内分泌疾患、腎疾患の有無について調べなければなりません。

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