島田さと里が送る 泉(Wellspring) からのメッセージ ~潤いの一滴

コミュニケーション・スキル↑②

猛暑の中、いかがお過ごしですか?

夏バテ知らずの私でも、かなりダメージを受けています。皆さんも無理せずエアコンを上手に使い、水分補給に心がけ、夏野菜(トマト・ゴーヤ・きゅうり・枝豆)や豚肉、卵、クエン酸を含む食べ物(レモン・梅干し・お酢)、ニンニク、ネギ、香辛料(ターメリック・ナツメグ・唐辛子)を摂取し、乗りきっていきましょう。

さて、今回は、前回に引き続きコミュニケーション・スキルアップのアサーティブについてお話ししたいと思います。

アサーティブ

アサーティブという言葉を知っていますか?正直私は、メンタルヘルス・マネジメントの学習をするまで知りませんでした。一緒に学んでみましょう。
周囲の人との人間関係の持ち方は、大きく3つのタイプに分けることができるそうです。

①攻撃的

自分のことだけを考え、他者を踏みにじる関係

②非主張

自分より他者を優先し、自分のことは後回しにする関係

③アサーティブ

自分のことも相手のことも考え、二人にとって最も良い妥協点を見つける関係

②は相手を優先していて、一見良いように思えますが、その状態が続くと自分の心に無理がかかり、破綻をきたしてしまいます。

コミュニケーションをとる際には、相手の気持ちと自分の気持ちの両方を大切にする自己表現 ⇒「アサーティブな自己表現」が大切というわけです。

つまり、アサーティブな自己表現ができるようになれば、人間関係でのストレスで悩むことが少なくなるということです!

アサーティブな関係を維持するためのスキル
1.自分を知る:自分の気持ち、考えに正直になる
2.共感的理解:相手のことを相手の立場で理解しようとする
3.受容:相手を受け入れられるようになる
4.対等で相互尊重:権威や立場で相手を操作するのではなく、謙虚に相手を尊重する気持ちをもつ
5.自己信頼・尊重:自分を信頼することで、自分の内部を知る
6.自責:相手を尊重し相手に耳を傾けるのは、自分の責任で行っているという自己責任
7.多様性を受容:自分と異なる多様性も受け入れる
8.感情を言葉にする:感情をぶつけるのではなく「私は怒っています」と表現する
9.非言語コミュニケーション:言葉以外のしぐさ、表現も理解する
出所:平木典子『アサーショントレーニング』日精研心理臨床センター,2004年

これを踏まえて次の問題を解いてみましょう

事例
Nさんは九州地方の工場でリーダーをしている。工場長の推薦により、今年の4月から新人のYさんに仕事を教える指導担当になった。しかし、なかなか仕事を覚えずミスの多いYさんに対し、最近では、イライラして怒鳴ってしまうことがよくある.そのせいか、YさんもNさんには相談しにくいようであり、2人の関係はギクシャクしている。Nさんは自分の指導方法に何か問題があるのではないかと、悩むようになった。

問  Nさんのアサーティブな自己表現として、最も不適切なものを一つだけ選びなさい。

①Yさんからミスの報告を受ける際は、Yさんの気持ちを大切にしながら聞くよう心掛けた。

②Yさんと話すときには、とにかく自分の気持ちや考えを出さないようにして、Yさんの言い分を尊重するようにした。

③Yさんに対し、「私は同じミスを繰り返したことに対して怒っている」と感情を言葉にして伝えるようにした。

④自分の気持ち、考えに正直であるよう心掛けた。

解答  自分の気持ちを伝えることも大切です。

相手の考えと自分の考えが一致しないことがあったときに、葛藤が起こりますが、意見が一致しないときは、お互いの意見を出し合い、譲ったり譲られたりしながら、相互に納得のいく結論を出すことアサーティブな関係です。その際は、相手の意見に対し冷静に耳を傾け、適切な言葉で自分の意見も伝えることが必要です。
頭ではわかっても、日々の生活では難しいこともありますよね。お互い少しずつでも、スキルアップに精進していきましょう!

今回のコラムが、潤いの1滴になってくれたら幸いです♪

参考文献
メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキストⅢ種セルフケアコース
編者 商工会議所 発行所(株)中央経済社