島田さと里が送る 泉(Wellspring) からのメッセージ ~潤いの一滴

コミュニケーション・スキル↑

コミュニケーション・スキル新緑の候、新年度が始まり1か月、新生活にはなれましたか?五月病などといわれますが、いかがお過ごしでしょうか?

前々から日々の診療の中で、「心の悩みも抱えている方が多いなあ」と感じていましたので、昨年「メンタルヘルス・マネジメント」のセルフケアについて学んでみました。
その中で、コミュニケーション・スキルアップすることでより良い人間関係が築け、しいては人間関係のストレス軽減に繫がると知ったので、2回にわたりお話ししたいと思います。
今回はコミュニケーションをとる上での大切なポイントについてふれます。

コミュニケーションで最も重要なことは相手の話をきちんと聴く能力です。

そしてアメリカの心理学者カール・ロジャーズは、建設的な人間関係をつくるには3つの条件があり、その条件が「一定期間」継続する必要があるとしています。
*建設的とは・・・ある物事についてその良さを支持し、より良いものに変えていこうとするさま

建設的な人間関係をつくる3つの条件
1.聴き手は、相手の話に「共感」すること

聴き手が「私が同じ立場だったら」という観点で熱心に話を聴くこと(共感)で、話し手は「理解してもらっている」と感じ、安心して話すことができます。

2.聴き手は、相手の話に「無条件の肯定的関心」を示すこと

聴き手は相手に対して批判したり、説教したりするよりも、どうして感情的になってしまったのか、どうしたらそれを抑えることができるかについて一緒に考えるようにする。

3.聴き手は「自分に正直である」こと

偽りの関係にならないよう、聴き手は相手の話を聴きながらも、自分の気持ちに正直であることが大切。この正直な気持ちが話し手との良好な関係を築くポイントとなる。

言葉だけでは分かりづらいと思いますので、次の問題にトライしてみてください。

問題
同僚から「新人をきつくし叱ってしまった。」と相談を受けた際に、建設的な人間関係を作るための対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つだけ選んでください。

①「私も同じ経験がある」と返答することは、「自分の気持ちに正直である」ことを指す。

②「きつく叱った」という行為に対して、批判せずに無条件に受け入れた。

③「自分が同じ立場だったら」と熱心に話を聴くことは、共感である。

④「それは心配だ」と思ったので、自分の気持ちに正直になって説教をした。

解答
①は自分の気持ちを伝えているわけではないのでNG
②は話し手の気持ちに対しては批判せずに無条件に受け入れることが必要ですが、不適切な行為(ここではきつく叱ること)まで無条件に受け入れることではないのでNG
正解
④心配と思ったのであれば、あれこれと説教をせずに心配であると伝えることなのでNG

聴き手は、同僚がきつく叱らなければならなかったという気持ちをまず受け入れ、その上で、自分の気持ち(心配だ)を正直に伝え、解決策を一緒に考えていくのが良いでしょう。

これは子供や夫や親など家族間のコミュニケーションでも役立ちます。
日頃相手がやっている行為に対して感情的になりがちですが、自分を主語にして「私(お母さん)は、○○されることが悲しい・不快だ・嬉しい・楽しい・寂しい・辛い」など気持ちを伝えることをお勧めします。
あながち、親しいほど、言葉にださなくてもわかってもらえると思ってしまいますが、そうはいきません。やはり、声に出さないと気持ちは伝わりません。気持ちを察してくれて行動してくれたら、最高なんですけどね。
どんどん声に出して気持ちを伝えていきましょう!←自分に一番必要かも(笑)

次回は、「アサーティブについて」お話します。

今回のコラムが、潤いの1滴になってくれたら幸いです♪

参考文献
メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキストⅢ種セルフケアコース
編者 商工会議所 発行所(株)中央経済社