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よく耳にする婦人科の病気

1)子宮筋腫

2)子宮内膜症

3)子宮頚がん

4)子宮脱

5)更年期障害

6)カンジダ膣炎



婦人科特有の病気があります。
女性特有の悩みがあります。

よく耳にするこれらの婦人科の病気・・・
「病院にいくのは恥ずかしい」なんて言っている場合ではありません。
女性による診察なら、安心して受けていただけるのではないでしょうか?
悩まず迷わず、是非ご相談ください。


子宮筋腫

子宮筋腫とは?


子宮は平滑筋という筋肉で出来ています。その筋肉の中にできる良性腫瘍のことを子宮筋腫と呼びます。
30歳以上の女性では、3人に1人が子宮筋腫を持っているといわれるくらいポピュラーなものです。大きさは様々で、肉眼では見えないものから人の頭位まで発育するものまであります。大きくなると、お腹の上から硬い塊として触れることもあります。女性ホルモンを養分として発育します。したがって閉経後は小さくなります。

どんな症状?


筋腫の大きさ、数、できている場所により様々ですが、最も多いのが過多月経(月経量が多い)や、過長月経(月経期間が長い)、月経痛の3つです。筋腫が大きければお腹の張った感じや便秘、尿が近いなどの症状も出てきます。月経量が多いのでしばしば貧血症状が出ます。(動悸、息切れ、顔色不良など)生殖年齢では、筋腫も不妊原因の1つに挙げられます。

治療方法は?


症状がないか、あっても軽度なら様子観察でもよいです。3ヶ月〜1年に1度超音波でチェックしてもらいましょう。日常生活に影響が出るほどであれば治療対象となります。
治療方法には(1)ホルモン療法(2)手術療法があります。

(1) ホルモン療法 
GnRHアナログまたはダナゾールというホルモン剤を用いて生理を一定期間止めてしまいます。貧血があり生理を来させたくない場合や、あと少しで閉経するため手術するほどでもない場合などに用います。女性ホルモンが低下するので、筋腫は小さくなりますが、薬をやめてしばらくすると症状が戻ってきます。したがって休薬しながら治療を繰り返すことがしばしばあります。副作用は更年期症状、骨密度の低下や肝機能障害、血栓症(まれにダナゾール使用で起こることがあります。)などです。

(2) 手術療法
子宮を全部とる全摘術と、筋腫だけを取る筋腫核出術があります。最近では腹腔鏡を使ったこれらの手術も増えてきました。

※その他、最近では、子宮動脈塞栓術(子宮の栄養血管の血流を遮断して筋腫の血行障害を起こさせて治療する方法)や、集束超音波療法(高エネルギーの超音波を体外から照射して筋腫核を焼く)が臨床応用されるようになりました。

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子宮内膜症
 

子宮内膜症とは?


子宮内膜組織が子宮の中以外の部位に発生して増殖する病気です。女性ホルモンが病気の進行に関わっており、月経周期にあわせて増殖や剥離をくりかえします。月経痛を起こす代表的な婦人科疾患です。原因はいまだ研究途上ですが、月経血が卵管を通り腹腔内に逆流することにより、経血中の子宮内膜組織が腹膜、卵巣、直腸表面などに生着し、子宮内膜症となるのではないかという説が一般的です。そのことは、初潮年齢が低い人、月経周期が短い人は子宮内膜症の罹患率が高く、また内膜症組織は子宮の裏側に好発することからも窺えます。近年、初潮年齢は低くなったにも関わらず妊娠出産年齢が高齢化し、しかも少子化となり月経がおこる回数が増えたために子宮内膜症が増えてきたといわれています。その他にも環境ホルモンや遺伝的要素も関係があるのではないかといわれています。

どんな症状?


一番特徴的で、多いのが月経痛です。月経痛は内膜症の程度に比例して強くなるというわけではありません。初期でも強い場合もあります。月経のときに排便痛が起こることもあります。子宮の裏側や直腸表面の病変がつよく癒着を起こしている場合は性交痛も出てきます。子宮内膜症が卵巣に発生するとのう胞を作ります。これが慢性の腹痛、腰痛の原因になることもあります。腹腔内の癒着により子宮、卵巣、卵管に影響を及ぼし、不妊となることもあります。女性ホルモンが病気の進展にかかわっており、閉経後には改善します。

治療方法は?


保存的治療(手術をしない方法)と、手術療法に分けられます。

保存的治療には

(1)痛み止めで様子を見る。

(2)黄体ホルモンやピルを周期的に服用して月経量や月経痛をやわらげる。

(3)約半年間生理をホルモン剤で止める。場合によりこれを繰り返す。


の3つがあります。それぞれ利点欠点がありますのでよく相談してから治療を開始しましょう。

手術療法の場合は

(1)子宮や卵巣を摘出する。(根本的な治療)

(2)癒着剥離や病巣の焼灼、卵巣に出来た場合はのう胞摘出。

の2つがあります。

妊娠を希望している人には(2)を積極的に行います。最近では腹腔鏡下で行うことが多くなりました。
術後妊娠率が向上したという報告が多くなされています。

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子宮頸がん

子宮頚がんとは?


子宮は洋ナシを逆さまにしたような形をしています。上部の広がったところが子宮体部、下部のつぼまったところを子宮頚部といいます。子宮頚部は膣の一番奥に顔を出していて、子宮の入り口(外子宮口)があり、膣鏡を使えば直視下に観察できます。子宮頚癌は、この子宮の入り口付近に発生します。子宮頚癌は通常ゆっくり発育します。がんになる前の、異形成という前がん状態の期間が長く、検診で見つかりやすいがんの一つです。がんの診断は、細胞診(細胞を取ってきてプレパラートにのせ調べる:いわゆるがん検診)、子宮の入り口を拡大鏡で見て、どの部分に強い病があるか調べる)、コルポスコピー(子宮の入り口付近の組織を取って調べる。)で行います。

どんな症状?


初期であれば無症状です。進行するにつれて月経以外の出血、性交時出血などが出るようになります。高齢の方では、性交で出血するという経験が乏しく、がんが進行してから見つかるケースも多いので、普段から無症状でもがん検診は行ったほうがよいです。高齢だから子宮がんはもう関係ないと思うのは間違いです。

子宮頚がんの病期分類


0期または上皮内がん(CIS)
0期の子宮頸がんは非常に早期のがんです。がんは子宮頸部の上皮内のみに認められます。

<<I期>>
がんが子宮頸部に限局して認められ、他へ拡がっていない状態
(ただし子宮体部浸潤の有無は考慮しません)
Ia期
組織学的にのみ診断できる浸潤がんで、肉眼的に明らかな病巣はたとえ表層浸潤であってもIb期とします。
浸潤は、計測による間質浸潤の深さが5mm以内で、縦軸方向の拡がりが7mmを超えないものとします。浸潤の深さは、浸潤がみられる表層上皮の基底膜より計測して5mmを超えないもので、脈管(静脈またはリンパ管)侵襲があっても進行期は変更しません。
Ia1期:間質浸潤の深さが3mm以内で、拡がりが7mmを超えないもの
Ia2期:間質浸潤の深さが3mmを超えるが5mm以内で、拡がりが7mmを超えないもの
ただし子宮頸部腺がんについてはIa1、Ia2期の細分類は行いません

Ib期
臨床的に明らかな病巣が子宮頸部に限局するもの、または臨床的に明らかではないがIa期を越えるもの
Ib1期:病巣が4cm以内のもの
Ib2期:病巣が4cmを超えるもの

<<II期>>
がんが子宮頸部を越えて拡がるが、骨盤壁または、膣壁の下1/3には達していないもの
IIa期
がんは膣壁に拡がっているが、子宮頸部の周囲の組織、すなわち子宮傍組織には拡がっていないもの
IIb期
がんが子宮傍組織に拡がっているが、骨盤壁まで達していないもの

<<III期>>
がんが骨盤壁まで達するもので、がんと骨盤壁との間にがんでない部分を持たないもの
または膣壁浸潤が下方部分1/3を越えるもの
IIIa期
がんの膣壁への拡がりは下方部分1/3を越えるが、子宮傍組織への拡がりは骨盤壁にまで達していないもの
IIIb期
がんの子宮傍組織への拡がりが骨盤壁にまで達しているもの、または腎臓と膀胱をつなぐ尿管ががんによりつぶされ、水腎症や無機能腎を認めるもの

<<IV期>>
がんが小骨盤腔を越えて拡がるか、膀胱・直腸の粘膜にも拡がっているもの
IVa期
膀胱や直腸の粘膜へがんが拡がっているもの
IVb期
小骨盤腔を越えて、肺のような遠隔臓器にがんの転移があるもの

治療方法は?


手術療法、放射線療法、化学療法の3つがあります。

(1)手術療法
円錐切除術(子宮頚部を円錐状にくりぬく手術。レーザーや高周波が用いられる。早期がんの治療)
単純子宮全摘術〜広範子宮全摘術(病期により、子宮だけを摘出する場合から、子宮の周囲の支持組織を広範にとる手術まであります。一緒に卵管、卵巣も取る場合、骨盤のリンパ節をとる場合も多いです。)

(2)放射線療法
子宮頚癌に多い扁平上皮がんという組織型は放射線が有効です。手術後の追加治療や、がんがかなり進行していて手術ができない場合に選択されます。

(3)化学療法
抗がん剤治療です。最近では子宮頚癌に有効な薬剤が開発され、放射線と同等かそれ以上の有効性が評価されています。しかしこれ単独で治療されることはなく、手術後の追加治療として行われます。

※これらの治療法の選択は、病期、組織型、患者さんの年齢、持病などを考慮し最も有効と思われる方法が検討されます。

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子宮脱

子宮脱とは?


子宮の位置が正常よりも下方に偏移したもので、子宮の一部または全部が膣の入り口より外に出た状態を子宮脱といいます。骨盤底の支持組織がゆるんで、子宮を支えられなくなる状態です。子宮は前方の膀胱、後方の直腸と靭帯でつながっているため、子宮だけでなく膀胱、直腸が下がって膣から脱出する場合もあります。膀胱が下がって脱出する場合を膀胱瘤、直腸が下がって脱出する場合を直腸瘤とよびます。出産経験のある高齢女性に多く発生します。

どんな症状?


子宮が下がった感じ、下腹部不快感などがあり、排便時や起立、歩行時、入浴時などに膣の入り口にかたまりが顔を出している、触れるといった症状がでます。脱出程度がつよいと、いつも下着にこすれて出血したり、おりものが多いといった症状が出ます。膀胱が一緒に下がることも多く、それにより頻尿、尿失禁、おしっこが出ない(尿閉)などの症状を合併することがあります。

治療方法は?


手術をしない方法
リング状の膣内ペッサリー挿入により、子宮の脱出を防止します。数ヶ月おきにペッサリー交換を行います。

手術療法
一般的には子宮を膣式に摘出し前後の膣壁を縫い縮めて骨盤支持組織を強化する膣壁形成術が行われます。その他子宮頸部のみを切断するManchester手術、子宮を取らずに膣を閉鎖する膣閉鎖術(Le Fort手術)があります。

骨盤底筋体操は効果がある?


症状がないか、あっても軽度なら様子観察でもよいです。3ヶ月〜1年に1度超音波でチェックしてもらいましょう。日常生活に影響が出るほどであれば治療対象となります。
治療方法には(1)ホルモン療法(2)手術療法があります。

(1) ホルモン療法 
GnRHアナログまたはダナゾールというホルモン剤を用いて生理を一定期間止めてしまいます。貧血があり生理を来させたくない場合や、あと少しで閉経するため手術するほどでもない場合などに用います。女性ホルモンが低下するので、筋腫は小さくなりますが、薬をやめてしばらくすると症状が戻ってきます。したがって休薬しながら治療を繰り返すことがしばしばあります。副作用は更年期症状、骨密度の低下や肝機能障害、血栓症(まれにダナゾール使用で起こることがあります。)などです。

(2) 手術療法
子宮下垂や膀胱瘤の予防に効果があるとされています。
(常に脱出した状態の場合は手術療法の対象になることが多い)
腹圧性尿失禁に対する治療効果は認められています。
ただし毎日継続して、最低でも1ヶ月は続けなければ効果は得られません。

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更年期障害

更年期障害とは?


卵巣機能が衰える40代から50代前半の女性に現れる様々な症状の中で、日常生活に支障を来たすものを更年期障害と呼びます。女性ホルモンの低下に加え、その人の性格や取り巻く環境も症状発現に大いに関係します。

どんな症状?


(1)血管運動神経系症状・・・のぼせ、ほてり、手足や腰の冷え、動悸息切れ

(2)精神神経系症状・・・不眠いらいら、不安感、ゆううつ、頭痛、めまい、吐き気
 
(3)運動神経系症状・・・疲れやすい、肩こり、腰痛、手足の痛み

しかし、頭痛、肩こり、疲れやすい、腰痛、精神不安などは更年期以外の年代でも良く見られます。更年期に有意に多い症状はのぼせ、ほてり、動悸、不眠(夜中に目が覚める)のような症状であることがわかっています。

どうやって診断するの?


(1)月経が非常に不規則あるいは無月経となり

(2)ホルモン検査で女性ホルモン(エストラジオール)の低下を認め

(3)時期を同じくして上記のような症状が出てきており

(4)なおかつ他の疾患ではないもの

(たとえば、動悸の場合は心臓や甲状腺に異常がないかチェックします)

を更年期障害と診断します。
精神的な症状が強い場合はうつ病や神経症のこともあり、また甲状腺機能異常、整形外科的疾患も多くなる年代であり、更年期障害の診断が難しい場合があります。

治療方法は?


(1) ホルモン補充療法・・・不足している女性ホルモンを補充します。通常子宮がん予防のため、子宮摘出された方以外は2種類のホルモンを内服あるいは貼り薬で投与します。注射を3、4週ごとに投与する場合もあります。ほてり、のぼせ、動悸などは薬によく反応します。

(2) 漢方薬・・・ホルモン剤が使えない、または症状が多岐にわたり、ホルモン剤の効果があまり期待できないような場合に用います。薬が本人の体質傾向に合った場合は高い効果が期待できます。

(3) 自律神経調整薬、精神安定薬・・・症状に応じて使用します。

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カンジダ膣炎

カンジダ膣炎とは?


カンジダ菌という真菌が膣に異常繁殖して起こる膣炎のことです。カンジダ菌は日常どこにでもいる常在菌ですが、温度が高く、湿潤した場所での発育を好みます。したがって膣内はカンジダ菌が増殖しやすい環境といえます。しかし膣内は常在菌である乳酸桿菌が膣を強酸性に保つために、通常は病原菌の繁殖を抑えていますが、体調が悪かったり、抗生剤内服などで菌交代現象が起こり、カンジダ膣炎を起こすと言われています。妊娠中もホルモンの影響でカンジダ膣炎を起こしやすくなります。

どんな症状?


かゆみとおりものの増加です。おりものは典型的なものでは
ヨーグルト状またはカッテージチーズ状のものがでます。大抵外陰炎も一緒に起こります。

治療方法は?


抗真菌剤の膣錠と外用剤を1〜2週使用します。再発を繰り返す人、難治性のものには抗真菌剤の内服療法も試みられるようですが、副作用があり、慎重に投与することが必要です。

日常生活の注意は?


高温、多湿を避ける。すなわちガードル、ストッキングなどは止めて木綿の下着をつける。パンツルックよりはスカートです。オリモノシートやナプキンは必要最小限に。外陰部を石鹸で洗いすぎたり消毒しすぎるのはかえって逆効果です。再発を繰り返す人は、普段から体調管理に気をつけましょう。ストレス、睡眠不足、タバコの吸いすぎもよくありません。免疫力を増強させる効果のあるサプリや栄養補助食品を利用してみるのは良いとおもいます。カンジダ菌はかならずしも性感染症ではありませんが、セックスパートナーのペニスや陰嚢にも外用剤を塗ってみるのも一手です。

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