マリコ院長のときたまトーク

第7回「「やる気が出ない」についての考察(その2)後編」

前回では、「やる気が出ないんですけど。。(ホルモン不足のせいですか??)」
といって受診される患者さんに対して、主に体の不調が原因とおもわれる場合について書きました。
今回は、体の不調がメインではない、心の有り様について書いてみたいと思います。当然ながら体と心は切り離せませんので、両方の原因が同居している場合も多いと思いますが。
そもそも「やる気が出なく」なってしまった人は、かつてはやる気があった訳です。なので問題になります。
私自身は今「やる気」は失っておらず、過去にそのような経験はあったかもしれませんが想像の範囲を出ないので、
周りの人達に「やる気がでなくなる時ってどんなとき?」と聞いてみました。様々な立場、年齢の差はありましたが、まとめると、以下の3点と思われました。

1.人に必要とされてないと思うとき(一生懸命にやったつもりなのに認めてもらえない)
2.人にあれこれ指示されたり怒られたりして自分の思うようにいかないとき
3.全く興味のない仕事をやらないといけないとき

どうやら、
自分に対する「無価値感」
本来の自分がだせていない「不自由感」もしくは「自己不一致感」
がやる気のなさの原因のようです。
例えば、子供が独立して家を出ていった、
ご主人の浮気が発覚した、
コロナ禍で仕事が激減した。
仕事が自分に合っていない、得意分野を生かせていない、
同居の義母に家事の主導権を握られており、自主性を持って家事ができない(と本人が思っている…)

このような場合にやる気が出なくなることは十分にありえます。
人生の中でこのような場面は少なからずあるでしょう。とりたてて異常事態ではないということです。なので、やる気が出なくなってもすごく深刻になったり焦ったり、罪悪感を持たなくてもいいと思います。
そうはいっても、いつまでも「無価値感」「不自由感」「自己不一致感」
をほっておく訳にはいきません。ただ、自分の外にある原因
「子供」「夫」「コロナ」「上司」「義母」を責めたり恨んだりして、万事うまくいくとは思えませんよね。
それよりも、「本当の自分の心」が喜ぶこと、ワクワクすること(小さいことでもいいんです)を探して自分に癒しを与えてあげてほしいと思います。要は「好きなこと探し」です。常識ハズレなことでも構いません。SNSに載せるためでもありません。自分だけの事なのです。これ、言うほど簡単でもありません。なぜなら体裁、義理なども勘定に入れずに自分が好きと感じることを探すには、センサーも鋭敏にならなければいけないからです。
その作業を地道に続けることで、やがて「本来の自分」にパワーが備わってくるのではないでしょうか?外的なことで本来の自分らしさが損なわれる場面にであっても、「自分だけが知っている、自分だけの好き」がちゃんとあれば、簡単に萎れることはないと思います。そして現状を変えていく力も、そこからきっと出て来るはずです。

心から、みなさんに幸あれと願います。