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マリコ院長のときたまトーク

第9回「絵をみる(その2)後編」

前回アートコンペの話をしましたが、その時に出品していた井下彩乃さんという若い女性の画家さん(その時の作品はすでに売約済みでしたが)の作品のお話です。

夏に、同じ画廊で「二人展」というのをやっていまして、一人は楽しいカエルの置物を大量生産する楓さんという方(中待合に置いてあったマスクがえるの作者)、
そしてもう一人がその井下さんでした。

その方は、珍しい動物(絶滅危惧種のような)を特殊な手法で立体的に描いていて、カラフルで鮮やか、とってもパワフルな作品を造られる方です。奈良県出身、宮古島大好きでよく通っていたとのこと、偶然の一致に奈良県出身の連れ合いも大喜びです。

その時も連れ合いと見に行ったのですが、彼はやはり海ガメの作品に惹かれて買い求めていました。
一方私は、ある鳥の作品に目を奪われていました。それはニワトリの一種なのですが、背景が赤に金彩、画面いっぱいに描かれた鳥自身も真っ赤、そして紫のグラデーションの羽に覆われ膨らんでいます。ド派手です。
その鳥がこちらを見据えています。「俺は俺だ!!!」と。
全身で自分を前に出して100%自己表現しています。

なんだかとってもすがすがしい。どうしても目が釘付けになってしまったのですが、絵の下の値段に目をやって、それほど物欲が強くない私は「これすごく気に入りました!」とだけ画家さんに伝えてそれは買わずに、ヒョウキンなカエル達を、中待合に置いたら患者さん達の気分転換になるかな、と買い求めて帰ってきました。
ニワトリ作者の井下さんには、「このニワトリ、女性の方で「いいね!」って言っていただいたことはなかったです(笑)。」とのお言葉をいただきました。

後日、、、 うちにニワトリの絵がやって来ました。
誕生日が近かった私に思いがけないプレゼントでした。
このニワトリは今、クリニックの院長室の壁でいつも威張って私を睨みつけています。

「やいマリコ!!!お前ちゃんとやってるか!?」