「月経カップ」というものがあるというのをご存知でしょうか?

私も昨年新聞記事で読んで知ったくらい、まだ一般には馴染みがないものですが、要するに月経時に使用するナプキンの代わりに、膣内に挿入し経血を受け止めるゴムあるいはシリコン製のカップのことです。月経中カップを膣内に挿入しておいて、後で取り出して溜まった経血を捨て、洗ってまた使えるものなのです。

古くは1960年代から欧米で生まれ、改良に次ぐ改良を経てようやく普及してきており、今では欧米諸国では大抵ドラッグストアに行けば手に入るそうです。

この月経カップ、日本では1990年代に紹介されたそうですが全く認知が進まず、2017年「ローズカップ」という名前で最初に発売され、2019年からドラッグストアでも販売が開始されたそうです。うーん、知らなかった!

使用したことがない人からすれば、挿入時痛くないか、挿入中の違和感はないのか、漏れないのか?!など疑問が尽きないと思います。私はもう必要のない歳になってしまい、自分で経験していないので体験談をここで語ることができなくて大変残念です!!

しかしながら、SNSなどの情報によるとこの月経カップ、良い点がたくさんありそうです。

  1. ナプキンを買わなくて済むので経済的。(月経カップ1個4000円〜5000円ですが、10年くらい使えるそうです。)
  2. ナプキンを使わないと紙を消費せず環境にも優しい。
  3. ナプキンに比べムレや臭いがない。
  4. タンポンによる稀な副作用(トキシックショック症候群)になる可能性も極めて少ない。

    環境に優しいという点では、世界のスローガン「SDGs」=「持続可能な開発目標」にもかなっており、積極的に使用を考えていくことはとても良いことだと思います。

    昨年よりコロナの影響で「生理の貧困」問題が浮上していますが、ナプキンを買わなくてすめばお財布にも優しいですね。

    しかしながら、日本で普及するにはまだまだハードルが高いと思われます。なぜなら毎日患者さんと接していると、自分の外陰部を触ったり膣に指を入れたりすることに対して恥ずかしさや罪悪感を持っている方が多いと感じているからです。タンポンを入れたことのない方もたくさんいます。足を閉じっぱなしであまり触らないと、閉経後にいつの間にか外陰部が癒着してしまう場合もあります。自分の体を大切にケアしていくためにも、これからはぜひご自分の外陰部とお友達になっていただきたいところです。

    この月経カップ、数回練習すれば正しく装着できるようになり、しかもほとんど経血が漏れることはないそうです。ナプキンかぶれや、臭いもなく清潔を保てるという点でも、今後積極的に取り入れて、より快適な月経期間を過ごせることができればいいなと思います。

    どなたか、使用している方、ぜひとも使用経験を教えてください。お待ちしています!